リトフェインという聞きなれない言葉ですが、歴史は古く中世ヨーロッパに遡ります。
薄い大理石に彫刻をするものですが、単なる彫刻ではなくて、明るい部分を深く彫り、暗い部分を浅く彫ります。
これによって、背面に光を当てた時、薄く彫った部分は明るく表現できて、浅く彫った部分は暗くなります。
現代では、デュポン社が開発したメタクリル樹脂の一種でコーリアンという人工大理石を用います。
また、3Dプリンターの普及で様々な樹脂が試されています。
リトフェインの特徴は二次元の写真画像を立体的にするところ、すなわち形にしてしまうことです。
印画した写真は時間と共に変色し劣化してゆきます。またデータとして保存していても、メデアの耐久期間は長くても10年。しかも間違って消去する可能性があります。
それに引きかえリトフェインは、前述したようにコーリアンという極めて対候性の高い素材を用いますので、燃やしたり叩き壊さない限り、相当な長い期間画像を保持します。
あなたも「思い出の画像を形に」してみませんか。